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完熟の森
第29章 最高のシチュエーション
雫と僕は急いで支度した。


僕はカーキのタンクトップの上に麻のシャツをとりあえず羽織り、
雫は白いタンクトップとベージュのショートパンツの上にデニムのシャツを羽織り、バタバタと家を出た。


雫の車に乗り込むと籠もっていた熱気で一気に汗が噴き出した。


雫は一度窓を開け空気を入れ換え、それからエアコンを全開にして出発した。


窓を横切る夏の街は僕が見慣れた景色でなんの変わりもなかった。




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