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完熟の森
第32章 祭り 1
「あの子だけ千晶の事気づいたわね」


花火を見ながら呟くように言った。


僕は黙ってた。


雫はようやく僕を見た。


「ちゃんと千晶の事見てくれていたのに…あんなに可愛い子なのに…私ったら酷い女ね」


えっ!?


そんな事考えていたのか?


全然読めなかった。




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