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完熟の森
第36章 僕へのプレゼント
僕は雫へのクリスマスプレゼントにオルゴールを用意していた。


曲が『Lovin' You 』で雫が前に好きって言っていたラブソングだ。


葉のない木々の森を自転車で走ると冷たい風が頬を突き刺す。


冬は日が暮れるのも早いし、暗い森を自転車のライトを頼りに、白い息を浮かしながら重くなったペダルを漕いだ。


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