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完熟の森
第39章 甘える雫
雫は不安なんだ。


これからは毎日会えなくなる。


大丈夫だよ。大丈夫。


僕は君から離れたりしない。


僕は心で何度も雫に言いながら抱き締めた。


柔らかく華奢な雫を独りっぼちになんてさせない。


僕は本気でそう思っていた。


でも雫の気持ちはもっと深い所にあった。




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