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完熟の森
第39章 甘える雫
僕は甘い雫に酔っていてかなり気分良く春の夜の風を受けながら、
のんびり自転車を漕ぎ家に帰った。


ようやく卒業できる。


僕が高校生という事を雫が後ろめたく感じているのは、僕だって気づいていた。


その事から解放してあげれる事が嬉しかった。



でもそれはとんでもない思い違いだった。



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