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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第3章 過去
 ―それは、さながら舞うと形容するのがふさわしい、華麗な剣さばきであった。軽やかに彼が空(くう)を舞った次の瞬間、樹についていた数多(あまた)の椿が一斉に地面に落ちた。





 彼は飽くことなく、着地したかと思えばまだ空を舞いながら次々と花を落としてゆく。ひと刹那の後。
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