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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第3章 過去
 翌日の昼下がり、セリョンは二階の廊下を一人、ぶつくさ言いながら歩いていた。



「本当に人使いが荒いったら、ありゃしないんだから、もう」







 妓房が賑わうのは大概は宵の口以降と相場が決まっている。
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