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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第13章 秘密の情人
「どんな想いで、あの娘(こ)がこれを縫い上げたかと思うと、やりきれません」




 スンチョンはまた、はらはらと涙をこぼした。歳は四十六と聞いているが、薄い頭髪はほぼ真っ白で、六十ほどに見える。皺の多い肌は黄色がかって、病魔が彼の身体を深く蝕んでいるのが見て取れた。もしかしたら、一人娘のあまりにも早すぎる死が一挙にスンチョンから生きる気力を奪い去ったのかもしれない。
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