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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第25章 波乱の予感
「判りました。それが殿下の正式なお答えとあれば、朕はそのお言葉をそのまま皇帝陛下にお伝えするだけです。殿下、殿下の短絡的なご返答がこの国を未曾有の危機にさらそうとしていることを殿下は自覚なさっておいでなのですか?」



 英宗は押し黙ったままだ。大使はこれ見よがしの溜息を吐き、立ち上がった。それでも王に対し一礼し、会談の間を出ていった。



 英宗は唇を噛みしめ、大使が出ていった扉の前に皇帝がいるかのように睨みつけていた。
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