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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第3章 過去
 と、ムミョンの明るい声が耳を打った。




「参ったな。また雪か」




 彼に倣って見上げると、輝いていた太陽がいつしか雲の向こうに姿を隠して、白い雪がちらちらと舞っていた。





 今日は二月にしては暖かく、セリョンは毛織の胴着を来てこなかったことを悔やんだ。
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