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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第32章 清浄華(しょうじょうか)
 セリョンは手慣れた様子で深皿から大匙で氷を掬い、ギヤマンの涼しげな小皿に盛った。銀の匙を添えて華嬪に差し出す。





「甘い西瓜の果汁をかけているの。この暑さでは元気な人も食欲が進まないから、華嬪さまにも良いんじゃないかと思って。少しでも食べてみて」
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