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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第32章 清浄華(しょうじょうか)
 セリョンは華嬪が起き上がろうとするのに手を貸し、その手にギヤマンの器を持たせた。




 もう匙を持つだけの力もないのか、小さな軽い匙を持つ手が震えている。セリョンはすぐに言った。



「貸して」




 セリョンは華嬪から匙を受け取り、削り氷を掬って華嬪の口に運ぶ。
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