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第33章 あとがき、、、のようなもの

　そんな風潮ですから、英宗がたとえ「無理に持たされた」妻だとしても、相手の女性が優しいとか、綺麗だとか、拒みきれないほどの魅力を持つ女性であれば、彼がひとたびは妻となった女性と夫婦の間柄になるのを自制しなかったとしても、一概に彼を責めることもできないのですね。
　顔を見るのも嫌な女性であれば話は別ですが、好ましいタイプならば、「形式だけの夫婦」でいる必要は何らないわけで、また相手の女性にとっても名ばかりの妻というのは辛いことですから、男女の仲になるのはまた自然なことでもあるのです。
　以上の理由から、華嬪が長生きしていたら、残念ですが、英宗の後宮には二人の妃が存在し、御子の数ももう少し多かったと思います。
　ただ、作品内でも描きましたように、華嬪は大国の姫であり、王族です。彼女が長生きしたとしたら、セリョンこと貞慧王妃の地位も本当に危うかったと考えるのが自然です。