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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第34章 本当の「あとがき」第一話編
 この作品、実はまだ今の段階では前編しか書いていないわけですが、前編のラストで不覚にも涙してしまいました。華嬪がセリョンに自らの本当の胸の内を訴えている場面です。もちろん意図したわけではないけれど、書きながら自然に涙が出てしまいました。
 祖国を遠く離れて朝鮮にお嫁に来ても、肝心の花婿さんはつれなく冷たい。もちろん、通り一遍の優しさは示してくれるんですが、彼にはセリョンという恋女房がいますから、手さえ握ってくれないんですね。これは彼女にとっては辛いと思います。何と言っても頼りにするのは英宗しかいない状態ですから。
 そんな幼い皇女を見て、優しいセリョンは当然胸を痛めます。また王妃としても清国皇帝の機嫌を損じるわけにはゆきません。つまり、セリョンは公的・私的両方の立場から、良人と皇女の間を取り持つ義務があるわけです。彼女もまた辛いところです。
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