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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第40章 紫苑の花の咲く頃に
―そなたの大切な者は儂が攫ってゆく。



―何を言っているんだ?



 ムミョンの声に狼狽が混じる。彼を嘲笑うかのように、天からの声が応えた。



―セリョンは儂が貰う、朝鮮王。



―止めろ、止めくれ。セリョンには手を出すな。彼女には何の罪もない。
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