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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第42章 第三話【冬の足音】

「そなたが歴代王妃の中でも抜きんでて徳が高いのは、皆が周知している。たとえ母御が隷民だと判っても、誰も文句は言わないだろう。いや、俺が絶対に言わせない」
セリョンは両手で顔を覆った。すすり泣きが洩れる。ムミョンは側に寄り、そっと震える細い肩を抱いた。
「俺の話を聞いてくれ。そなたには辛いだろうとは思うが、娘のそなたに誤解されたままでは母御があまりに気の毒だ」
セリョンがおずおずと顔を上げる。ムミョンはセリョンをきつく抱きしめ、艶やかな黒髪を撫でた。
「良い子だ」
幼い子どものように髪を撫でられているというのに、恥ずかしさよりも心地よさが先に立つ。
ムミョンにこうして抱かれていると、親鳥の翼に守られている雛のように安らげた。これからどんな話を聞くとしても、この男が側にいてくれさえすれば、受け止め乗り越えられるような気がした。
セリョンは涙の堪った瞳でムミョンを見上げた。
「大丈夫よ、どんな結果だとしても私はちゃんと聞くわ」
ムミョンが頷き、セリョンをもう一度引き寄せ、額に軽く口づけを落とした。
セリョンは両手で顔を覆った。すすり泣きが洩れる。ムミョンは側に寄り、そっと震える細い肩を抱いた。
「俺の話を聞いてくれ。そなたには辛いだろうとは思うが、娘のそなたに誤解されたままでは母御があまりに気の毒だ」
セリョンがおずおずと顔を上げる。ムミョンはセリョンをきつく抱きしめ、艶やかな黒髪を撫でた。
「良い子だ」
幼い子どものように髪を撫でられているというのに、恥ずかしさよりも心地よさが先に立つ。
ムミョンにこうして抱かれていると、親鳥の翼に守られている雛のように安らげた。これからどんな話を聞くとしても、この男が側にいてくれさえすれば、受け止め乗り越えられるような気がした。
セリョンは涙の堪った瞳でムミョンを見上げた。
「大丈夫よ、どんな結果だとしても私はちゃんと聞くわ」
ムミョンが頷き、セリョンをもう一度引き寄せ、額に軽く口づけを落とした。

