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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第50章 迷い道
「なるほど一度御子をお生み奉っているくらいです、あなたが石女ではないのはよく存じておりますよ。でも、紅順公主さまがお生まれになって何年です、もう六年ですよ。その間、一度としてご懐妊の兆しもなく、殿下は周囲が幾らお勧めしても側室を持たれようとはしない。これではいつ世子さまのご誕生になるのか、知れたものではありません。、伝え聞くところによれば、あなたは懐妊するための努力を少しもしていないというではありませんか!」