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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第56章 蒼い果実の日々
 仁賢の室でしばらく夢中になって〝中道政要〟を読んだ。漢字ばかりが並んでいるため、読めない部分もたくさんあるけれど、そこは側にいる仁賢に訊けば、すぐに教えてくれる。仁賢は紅順にとっては優しい兄であると共に、頼もしい師匠でもあった。
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