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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第7章 漆黒の夜桜

静寂の中、小さな明かりが地面をほのかに照らし出す。よくよく見れば、丸顔にまだどこかあどけなささえ残した内官が怖々と手にした提灯を左右に動かしているのだった。年の頃は漸く二十歳になるかならないか、小柄な内官は引きつった顔で、忙しなく周囲を見回している。
本来であれば、深夜の見回りは二人ひと組で行うと相場が決まっている。しかし、今夜に限って、相方が急な腹痛で寝込んでしまい、彼は一人でこの闇夜の中、見回りに出なければならなくなった。
本来であれば、深夜の見回りは二人ひと組で行うと相場が決まっている。しかし、今夜に限って、相方が急な腹痛で寝込んでしまい、彼は一人でこの闇夜の中、見回りに出なければならなくなった。

