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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第7章 漆黒の夜桜
 その場に来た途端、男の袖を引いた。



―ねえ、ここは二日前、心中事件があった場所じゃない?



―なんだって、ここが例の場所なのか?


 男の方は血気盛んな歳の若者らしく、好奇心をかえって刺激されたようだ。




―あの桜かな。
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