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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第7章 漆黒の夜桜
 更にその一刻後、今度はそれこそ男女の二人連れがその場所を通った。下級の若い官吏と女官である。言わずと知れず、ひそかに恋仲になっており、逢い引きの最中であった。





 何もわざわざそこに来たわけではなく、人目を忍ぶ恋ゆえに、ついつい人目を避けている中に足を踏み入れていたといった方が良い。女官の方はやはり後宮に詳しい。
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