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第7章 漆黒の夜桜

「フン、苦界で長く生きてりゃ、辛い恋の一つや二つ、何ということはないさ。いちいちそれで死んでたら、生命が幾つあっても足りないよ」



「ああ、おっかさんは何て現実的すぎるのかしら。良い、二人は王さまにお仕えする内官と女官なの。女官は王さまの女だから、恋愛は禁止されているでしょ。二人は許されない恋をしているというわけ。だけど、とうとうバレちゃって、選んだのが来世で結ばれようっていう哀しい選択なのよう」