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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第8章 潜入~後宮のおんなの哀しみ~
 翠翠楼は構え自体は、さほどではない。どう見ても中規模どころだが、置いてある調度や室のしつらえ、更には客に出す酒肴などが上等のものばかりだ。そのお陰で、両班や富裕な商人など上流階級の客がついている。





 遅咲きの珍しい桜を贈ってくれたのも、そんな豪商の一人だ。何でも庭にその桜があるるのだとか。
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