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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第66章 旅立ち
「母上ーさま」



 いつしか紅順の傍に母が来ていた。母と娘は抱き合って泣いた。



「あなたには酷いことを告げたわね」




 ひとしきり泣いた後、王妃は取り乱したのをいささか恥ずかしげにして言った。
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