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男と女のオシッコ事情~ドライブの時は気を付けて
第2章 明美さんの様子がおかしい
「どうしよう。もう少しは我慢できるけど、この渋滞じゃ、隠れる場所もないし、困ったなあ…」
どのくらい経ったのだろうか、僕は明美さんの独り言で目を覚ました。
「ああ、寝ちゃった…ふぁー…」と僕は寝ぼけ眼だったが、明美さんはハンドルを握ったまま、しきりに体を捻ったり、左足で足踏みしたりして、様子がおかしい。
「明美さん、どうしたの?足が震えているの?」と聞くと、「ううん、何でもないの。気にしないで」と言いながらも、彼女は道の左右を見て、何かを探している。
あれ、ちょっとしたら…
コンビニもドライブインもないし…
僕が横目で観察していると、明美さんは左足で股間を締め付けたり、足踏みしたりする回数が増えてきた。
大丈夫かな、男だったらどこでも出来るんだけど…
他人事ながら、僕は心配になってきた。その時、左前方にどこに通じる道かは分からないが、小さな脇道が見えて来た。
「ちょっとごめんね。左に曲がるから」
明美さんは迷わずにハンドルを切ると、その道に入っていった。
間違いない。オシッコがしたくてしたくて限界が近い。しかし、その脇道も直ぐに両側が畑の場所に出てしまい、なかなか身を隠す場所が見つからない。
僕はちょっと意地悪く、「明美さん、どこに行くんですか?」と聞いたけれど、彼女にはそれに答える余裕は全く無い。
息を止めたり吐いたり、明美さんの額には汗が滲み、ハンドルは右手だけで握り、左手で股間を押さ、必死になって我慢している。
可哀そうだが、こんな時はもっと苛めたくなる。調子に乗った僕が、
「オシッコ、出ちゃうの?女の人は大変だよね。こんなところじゃ、丸見えだしね」
と言うと、
「うるさい!」
と明美さんはヒステリックに叫び、車を止め、外に飛び出した。
なりふり構っている場合ではない。