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復讐の味は甘い果実に似て
第6章 絶望へのいざない ~ひかるの告白~

となりの部屋にもどると、先輩は恵梨の手を掴んだ。
「悪いが、今日も手は縛らせてもらう。」
先輩はそう言って恵梨の両手をロープで縛り上げてしまった。
「ねえ、もう止めようよ……ひかるは処女なんだよ。こんなのひどすぎるよ……。」
恵梨は両手を差し出しながら、先輩に訴えている。
けれど、切々と訴える恵梨の言葉は、あたしに何の同情も呼び起こさなかった。
あたしが処女であることをダシにして、この場を収めてしまおうとしているようにしか、思えなかった。
今さら、余計なことを先輩に吹き込まないでほしい。
もう、あたしの心は決まっているのだから。
あたしは先輩にシャワーを浴びてくることを告げ、そのままバスルームへ向かった。
ここで明日香もシャワーを浴びて、そのあと先輩としたのかな、などと、妙な感慨を抱きつつ、あたしは温めにしたシャワーのお湯で、全身を念入りに洗っていく。
人に裸を見せる、ということを前提にしたシャワーが、これほど緊張するものだとは思わなかった。
あたしは気になる個所を磨き立てるように、何度も泡で体を擦り上げた。
バスルームの外からは、恵梨と先輩が何やら話している声が聞こえる。
恵梨の声は嗚咽交じりで、何を言っているのかよく聞こえない。
先輩に赦しを請うているのだろうか。
だが、今さら赦しなどあり得なかった。
あたしは、体をタオルで拭き、タオルを巻いたままの姿で、バスルームを出た。
「悪いが、今日も手は縛らせてもらう。」
先輩はそう言って恵梨の両手をロープで縛り上げてしまった。
「ねえ、もう止めようよ……ひかるは処女なんだよ。こんなのひどすぎるよ……。」
恵梨は両手を差し出しながら、先輩に訴えている。
けれど、切々と訴える恵梨の言葉は、あたしに何の同情も呼び起こさなかった。
あたしが処女であることをダシにして、この場を収めてしまおうとしているようにしか、思えなかった。
今さら、余計なことを先輩に吹き込まないでほしい。
もう、あたしの心は決まっているのだから。
あたしは先輩にシャワーを浴びてくることを告げ、そのままバスルームへ向かった。
ここで明日香もシャワーを浴びて、そのあと先輩としたのかな、などと、妙な感慨を抱きつつ、あたしは温めにしたシャワーのお湯で、全身を念入りに洗っていく。
人に裸を見せる、ということを前提にしたシャワーが、これほど緊張するものだとは思わなかった。
あたしは気になる個所を磨き立てるように、何度も泡で体を擦り上げた。
バスルームの外からは、恵梨と先輩が何やら話している声が聞こえる。
恵梨の声は嗚咽交じりで、何を言っているのかよく聞こえない。
先輩に赦しを請うているのだろうか。
だが、今さら赦しなどあり得なかった。
あたしは、体をタオルで拭き、タオルを巻いたままの姿で、バスルームを出た。

