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復讐の味は甘い果実に似て
第7章 割れない数字 ~恵梨の告白~
ふと、気が付くと、わたしは何もない部屋の中で、何人もの男の人に謝っていた。
「……ごめんなさい。もう、これで終わりにしてください。」
わたしの言葉に相手の男は弁解やら、詰問やらで激しく問いつめてくるが、わたしの心はとうに冷めていて、相手の熱弁は、わたしの心に何も響かない。
ああ、これは夢だ。
俊ちゃんと知り合う前に付き合った色んな男の人の。
高校1年の時、告白されて初めて付き合ったテニス部の3年生。
そして、長続きしなかった何人かの彼氏。
大学に入ってからは、土岐先輩、そして、俊ちゃんと知り合う前の色んな男たち。
どれもこれも、ろくな思い出じゃない。
見栄えはいいけれど、大して美味しくないお菓子のような男たち。
彼らに別れを告げるために、わたしは夢の中で、何度も不毛な謝罪を繰り返していた。
わたしが目を覚ますと、部屋の時計の針は14時を差していた。
どうやら、わたしはベッドに突っ伏してそのまま眠ってしまったようだった。
だが、その夢は、わたしのなかで眠っていた嫌な記憶を思い起こさせた。
「……ごめんなさい。もう、これで終わりにしてください。」
わたしの言葉に相手の男は弁解やら、詰問やらで激しく問いつめてくるが、わたしの心はとうに冷めていて、相手の熱弁は、わたしの心に何も響かない。
ああ、これは夢だ。
俊ちゃんと知り合う前に付き合った色んな男の人の。
高校1年の時、告白されて初めて付き合ったテニス部の3年生。
そして、長続きしなかった何人かの彼氏。
大学に入ってからは、土岐先輩、そして、俊ちゃんと知り合う前の色んな男たち。
どれもこれも、ろくな思い出じゃない。
見栄えはいいけれど、大して美味しくないお菓子のような男たち。
彼らに別れを告げるために、わたしは夢の中で、何度も不毛な謝罪を繰り返していた。
わたしが目を覚ますと、部屋の時計の針は14時を差していた。
どうやら、わたしはベッドに突っ伏してそのまま眠ってしまったようだった。
だが、その夢は、わたしのなかで眠っていた嫌な記憶を思い起こさせた。