この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
復讐の味は甘い果実に似て
第7章 割れない数字 ~恵梨の告白~
それから何週間か過ぎ、わたしたちはカフェで食事をしたり、お互いの部屋で映画を見ながらお酒を飲んだりと、ごく普通の恋人たちの踏むようなステップを消化していた。
だが、これまでのわたしは、恋人のステップも何もなく、その日、初めて会った男の子にしこたまお酒を飲まされた挙句、ホテルに連れ込まれる、ということを繰り返していた。
わたしにとっては、そういう普通の恋人たちがするようなことさえ、新鮮だったのだ。
わたしは、期せずして自分に訪れた、まともな生活を楽しんでいたが、一つだけ気になることがあった。
俊ちゃんが、一向に、わたしに手を出してこないことだ。
この人は、セックスが好きじゃないんだろうか?
セックスは3回目のデート以降で、なんて話を、本気で実践しているんだろうか?
わたしには、わけがわからなかった。
そもそも、わたしの経験のなかでは、男の子というのは、セックスの事しか考えていないわけで、セックスがしたいから、わたしを求めてくるのだ。
俊ちゃんの行動は、完全にわたしの理解を超えていて、わたしをひどく混乱させた。
だが、これまでのわたしは、恋人のステップも何もなく、その日、初めて会った男の子にしこたまお酒を飲まされた挙句、ホテルに連れ込まれる、ということを繰り返していた。
わたしにとっては、そういう普通の恋人たちがするようなことさえ、新鮮だったのだ。
わたしは、期せずして自分に訪れた、まともな生活を楽しんでいたが、一つだけ気になることがあった。
俊ちゃんが、一向に、わたしに手を出してこないことだ。
この人は、セックスが好きじゃないんだろうか?
セックスは3回目のデート以降で、なんて話を、本気で実践しているんだろうか?
わたしには、わけがわからなかった。
そもそも、わたしの経験のなかでは、男の子というのは、セックスの事しか考えていないわけで、セックスがしたいから、わたしを求めてくるのだ。
俊ちゃんの行動は、完全にわたしの理解を超えていて、わたしをひどく混乱させた。