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復讐の味は甘い果実に似て
第8章 復讐の行方 ~明日香の告白~
合宿が終わると、わたしは早速、新たな計画に向けて動き始めた。
わたしは最初に、恵梨を捕まえることにして、恵梨のアパートに向かった。
幸いにも、恵梨は部屋にいて、わたしを避けることもなく、部屋にあげてくれた。
少しやつれた感じのある恵梨は、まず、わたしに謝ってきた。
「合宿、参加しなくてごめん。でも、明日香、もうわたし、サークル辞めるよ。これからは、あなたやひかるの前には顔出さないようにする。俊ちゃんのことも、今さら謝ってすむことじゃないけど、本当にごめんなさい。」
恵梨の謝罪は気持ちが溢れていて、いつものような能天気さや図々しさはまるで含まれていなかった。
それは、恵梨がわたしたちの復讐も含めて、先輩のことでひたすら苦しんだことを物語っているようだった。
「……ねえ、恵梨、サークル辞めてどうするの?また、前みたいに、男漁りみたいなことをするの? そういうことをどれだけ繰り返したって、先輩のことは忘れられないよ。馬鹿みたいな男といくら寝ても、先輩と比べちゃうだけだよ。実際、抱かれたから分かるけど、あの先輩、いい人だし、セックスも上手いし。」
いつになく落ち込んだ恵梨の言葉を聞いても、わたしには、恵梨が相変わらず逃げているように思えて、思わず、ひかるからのまた聞きでしかない話をしてしまった。
わたしは最初に、恵梨を捕まえることにして、恵梨のアパートに向かった。
幸いにも、恵梨は部屋にいて、わたしを避けることもなく、部屋にあげてくれた。
少しやつれた感じのある恵梨は、まず、わたしに謝ってきた。
「合宿、参加しなくてごめん。でも、明日香、もうわたし、サークル辞めるよ。これからは、あなたやひかるの前には顔出さないようにする。俊ちゃんのことも、今さら謝ってすむことじゃないけど、本当にごめんなさい。」
恵梨の謝罪は気持ちが溢れていて、いつものような能天気さや図々しさはまるで含まれていなかった。
それは、恵梨がわたしたちの復讐も含めて、先輩のことでひたすら苦しんだことを物語っているようだった。
「……ねえ、恵梨、サークル辞めてどうするの?また、前みたいに、男漁りみたいなことをするの? そういうことをどれだけ繰り返したって、先輩のことは忘れられないよ。馬鹿みたいな男といくら寝ても、先輩と比べちゃうだけだよ。実際、抱かれたから分かるけど、あの先輩、いい人だし、セックスも上手いし。」
いつになく落ち込んだ恵梨の言葉を聞いても、わたしには、恵梨が相変わらず逃げているように思えて、思わず、ひかるからのまた聞きでしかない話をしてしまった。