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復讐の味は甘い果実に似て
第9章 さよならという儀式 ~ひかるの告白~
翌日、あたしと明日香が目を覚ましたのは昼近くになってからだった。
あたしたちが寝ぼけまなこで部屋を見渡すと、サイドテーブルに先輩の書置きがあった。
『今日は一日、恵梨と話をしています。昼にベッドメイクが入るので、その間に観光なりショッピングなりしてきてください。』
外を見ると、先輩は恵梨と2人で砂浜に出て、海に向かって並んで座り、静かに話をしているようだった。
言葉で済まさず、いちいち書置きに残すところが先輩らしい。
先輩は何というか、集中力の権化みたいな人だ。
昨日あれだけあたしたちと激しくセックスしていたのに、今日は恵梨と話をするんだ、と決めると、完全に切り替えて、恵梨と向き合っている。
まだ、昨日の余韻が消えないあたしは、先輩と並んで砂浜に座っている恵梨のことを少しだけ、うらやましく感じていた。
あたしたちが寝ぼけまなこで部屋を見渡すと、サイドテーブルに先輩の書置きがあった。
『今日は一日、恵梨と話をしています。昼にベッドメイクが入るので、その間に観光なりショッピングなりしてきてください。』
外を見ると、先輩は恵梨と2人で砂浜に出て、海に向かって並んで座り、静かに話をしているようだった。
言葉で済まさず、いちいち書置きに残すところが先輩らしい。
先輩は何というか、集中力の権化みたいな人だ。
昨日あれだけあたしたちと激しくセックスしていたのに、今日は恵梨と話をするんだ、と決めると、完全に切り替えて、恵梨と向き合っている。
まだ、昨日の余韻が消えないあたしは、先輩と並んで砂浜に座っている恵梨のことを少しだけ、うらやましく感じていた。