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銀行員 有田雄一、私は「女」で出世します
第3章 エロ坊主、河口光道
≪お付き合い下さい≫
「全く失礼な奴だ」
「何が失礼だ、このエロ坊主が」
小鹿と住職の河口光道は旧知の間柄。遠慮が無いのが普通、場所を私邸に移すと、まだ日が高いのに、酒盛りが始まった。
「今日は何の用だ?」
「いやあ、俺の弟子を紹介しようと思って」
「お前に弟子?まさか」
河口光道はビールを飲みながら、有田の顔をじろっと見た。
つるつる頭、笑っているが目つきは鋭い。年齢は小鹿より上だが、先程、女を抱いているのに、その疲れなど全く感じさせない、驚く程のエネルギッシュさ。エロ坊主というよりエロ入道だ。
「本当だ。銀行員だけどな、面白い奴だ」
「有田雄一です。よろしくお願いします」
有田がペコリと頭を下げると、河口光道は「面白い奴か」とビールを注いでくれた。
「で、何が面白い?」
「いやあ、恥かしい話だけど、ほら、白山の久美子」
「おお、久美子さんか。それがどうした?」
「こいつに寝取られた」
「えっ、寝取った…へえ、お前の彼女を寝取ったのか…」
小鹿は「やられたよ」と頭を掻いていたが、河口光道に「そうか、ははは」と笑われると、「バカ野郎、譲ったんだよ!」とビールを一気に飲み干した。
「俺はプレーヤーを卒業し、ディレクターに出世したんだよ」
「出世ねえ」
河口光道はへらへら笑いながら、「そうか、有田君が小鹿部屋のエースか、こいつは面白い」と、ビールを旨そうに飲み干した。
「そういう奴なら、俺も付き合うか。よろしく!」
彼はニコッと笑うと、僧侶に似合わぬ太い腕を突き出した。
これも〝袖触れ合うも多生の縁〟、面白そうだから、付き合ってみるか…有田は「よろしくお願いします!」とエロ坊主の手をがっちり握った。
「全く失礼な奴だ」
「何が失礼だ、このエロ坊主が」
小鹿と住職の河口光道は旧知の間柄。遠慮が無いのが普通、場所を私邸に移すと、まだ日が高いのに、酒盛りが始まった。
「今日は何の用だ?」
「いやあ、俺の弟子を紹介しようと思って」
「お前に弟子?まさか」
河口光道はビールを飲みながら、有田の顔をじろっと見た。
つるつる頭、笑っているが目つきは鋭い。年齢は小鹿より上だが、先程、女を抱いているのに、その疲れなど全く感じさせない、驚く程のエネルギッシュさ。エロ坊主というよりエロ入道だ。
「本当だ。銀行員だけどな、面白い奴だ」
「有田雄一です。よろしくお願いします」
有田がペコリと頭を下げると、河口光道は「面白い奴か」とビールを注いでくれた。
「で、何が面白い?」
「いやあ、恥かしい話だけど、ほら、白山の久美子」
「おお、久美子さんか。それがどうした?」
「こいつに寝取られた」
「えっ、寝取った…へえ、お前の彼女を寝取ったのか…」
小鹿は「やられたよ」と頭を掻いていたが、河口光道に「そうか、ははは」と笑われると、「バカ野郎、譲ったんだよ!」とビールを一気に飲み干した。
「俺はプレーヤーを卒業し、ディレクターに出世したんだよ」
「出世ねえ」
河口光道はへらへら笑いながら、「そうか、有田君が小鹿部屋のエースか、こいつは面白い」と、ビールを旨そうに飲み干した。
「そういう奴なら、俺も付き合うか。よろしく!」
彼はニコッと笑うと、僧侶に似合わぬ太い腕を突き出した。
これも〝袖触れ合うも多生の縁〟、面白そうだから、付き合ってみるか…有田は「よろしくお願いします!」とエロ坊主の手をがっちり握った。