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銀行員 有田雄一、私は「女」で出世します
第5章 銀行との取引も、「男と女」も、決め手は「好き・嫌い」
≪とにかく白山のスナックへ≫

午後7時、有田は銀行を出ると、地下鉄に乗った。

ゴルフの誘いも、マージャンの誘いにも応じない。野球を見ること、カラオケをすることぐらいに趣味しかない、真面目な吉田社長にどんな風に迫ったのか?いくら店の常連だからといって、まさか、ママが相手をした?

素っ裸の吉田社長がママを組み敷く姿は想像してみたが、どうしても画像が頭に浮かばない。あり得ないことだ。

そうこうするうちに、電車は白山駅に到着した。

「あら、今日から?」

さすが、ママだ。ワイフの初産に立ち会うため休暇を取っていたことをちゃんと覚えている。

「うん、今日から」
「どっち?」
「男です」
「あら、よかったわね」
「いや、それより、本当にありがとうございました」
「何を言っているのよ。水臭いわよ。それより、第一子、お誕生おめでとう」

ママのお言葉に甘え、まずは有田の大好きなハイボールで乾杯だ。

「ふぅー、旨いなあ、これは」
「ほんと、美味しい」

9月28日、期末を控え、今夜は客がいない。

「奥様、元気?」
「うん。赤ん坊は母親が見ているし、三食昼寝付きだから元気そのものだよ」
「まあ、そんなことを言って。お産って大仕事をやってのけたんだから、褒めてあげないと」
「へへへ、照れ隠し。本当に立派な赤ん坊を産んでくれてありがとう、ですよ」

ワイフと生まれたばかりの子供の顔を思い出すと、どうしても顔がにやける。
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