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銀行員 有田雄一、私は「女」で出世します
第6章 エロ芝居?それはないぜ
≪女に手加減はない?≫

「お前、俺に黙ってやがって!」
「痛い、痛い…」

大絶賛を受けた有田と雪乃が控え室に戻ってくると、小鹿は手にしていた太鼓のバチでところ構わずにボカ、ボカ、ボカ!と有田を殴りつけた。怒っている訳ではない。いつもの小鹿流の喜び表現だ。その証拠に「お面を寄こせ」と有田に抱き付いた。

「へへへ、はい、どうぞ」と有田が差し出すと、「何が、『どうぞ』だ、この野郎!」とまたもバチをとばし、「す、すみません」と頭と抱える有田からそれを引ったくると、さっそく自分の顔に合わせていた。

「ほう、なるほど、口が使えるなあ…」

小鹿はしきりに感心していたが、そこに久美子が入ってくると、ややこしくなる。

「あなた、何が『口が使えるなあ』なのよ。誰に使おうとしているの?」
「あ、いや、あ、ははは。次の芝居でも使えるってことだよ」
「私は嫌よ。こんなの、入りっこないから」

久美子は天狗の鼻の一番太いところを自分の指で測っていた。

「いやあ、使うのはお前じゃないよ」
「ふふふ、じゃあ、雪乃ちゃん?」

隣で化粧を落としていた雪乃も「ダメ、ダメ、もうイヤ。壊れるかと思った。絶対にイヤ」と顔の前で手を大きく振っていた。すると、「なら、ソープしかいないわね。ね、あははは」とメーキャップの米子さんが大笑いしていた。

「そうよ。今日はお小遣いを沢山もらったんだから、ねえ、ソープでも借り切ったら?」
「それがいいわね」

三人の女に笑われた小鹿は、「うるせえ、バカ野郎!」と、またもや有田の頭やお尻をバチで叩きだした。
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