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第1章 スナックのママ

「久美子、こいつ、上手いか？」
「勿論。あれも大きいし」

コーヒーを飲みながら答えるママの本名は池田(いけだ)久美子(くみこ)。

「そうか、仕方がねえ。おい、有田、こいつのことはお前に任せる」
「えっ、任せるって…」
「そうだ。こいつがやりたいって時に相手になってやるってことだ。４３だけど、いい女だろう？あははは」

人生最大の危機、有田はそう思って青くなっていたが、思いもしなかった展開にほっと息をついていた。だが、そんな楽な相手ではないことを思い知るのはこれからだった。