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置屋に生まれて
第2章 童貞喪失
浴室はムッとするほど暑い。
増子がシャワーコックを捻ると、シャーと勢いよく湯が飛び出しきた。
「汗、流しなはれ」
明彦は温い湯を体にかけてもらうが、体の震えは止まらない。
しかし、「ええなあ、男ん体は」と増子が背中に体を合わせてくると、そのしっとりとした温かさに、ようやく震えが止まった。
すると、増子が指で背中に何か書いた。
「え、何?」
明彦が振り向いたが、増子は「何でもあらへん」と言って、右手を前に伸ばして、陰茎に触れてきた。
「あっ・・」
明彦は体を捩って逃げようとしたが、増子が体をぴったりつけているから、動けない。
「怖いんか?」
「べ、別に」
強がりを言ってみたものの、声は上ずっている。
「そうか」
増子は耳元でそう囁くと、陰嚢を揉みほぐし、それから縮こまっていた陰茎を扱き始めた。明彦の口から「ああ、ううう・・」と声が漏れ、瞬く間に、傘が開いた陰茎は長さも太さも、勿論、硬さも大人顔負けになった。
「ええチンポしとる」
増子はそんなことを言って褒めてくれたが、壁に手を突き、必死に堪える明彦の耳には入らない。
「無理せんと出してええんよ」と増子がテンポを上げると、「だ、ダメ、ダメだよ」と情けない声を出したのも束の間、陰茎がドクン、ドクンと波打ち、精液が駆け昇ってくると、もう堪えられない。
「うっ!うっ!うっ!・・」と声を出す度に、ビュッ、ビュッと亀頭の先から精液が噴き出し、床一面を汚してしまった。