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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第15章 想像以上に彼女は可愛い
デートしようなんて誘うのは前に付き合ってた彼女以来で俺だって緊張はしている。



練習台になってほしいなんて嘘までついて誘ったのは彼女のことをもっと知りたいと自然に思えたから。




俺が彼女意外の人へ抱いてる特別な感情はその人ではなく、彼女へ向けなければと思うから、多少強引でもリアルに存在する彼女と親密度を上げなければと、最大限の嘘をついて、気持ちを高揚させていく。




「彩華」と口にすれば、僅かに胸が高鳴る気がした。


彼女からも名前で呼ばれれば更に気持ちを昂らせることはできる。



「康之さん」と言った彼女は予想外に照れていて、想像以上に可愛い。


ポーカーフェイスには自信があるし、少しの嘘をつくことは彼女に対しては慣れた。


けっこうドキドキしている気持ちを隠して、彩華へ接する。

見た目とはギャップのある男慣れしてなさすぎるところも可愛い。



言動はしっかりしていて、見た目もパーフェクトなのに時々見せる余裕の無さや照れが、今のところの俺の想い人と彩華が重なる。


きっと大丈夫。


『相手のこと、この世界でしか知らないから…その想いにそれ以上囚われちゃいけない。』


その人はそう言って現実に向き合わせてくれた。


俺は近い将来、彩華を好きになれる。
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