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燿子〜追憶のLesson〜
第5章 Episode 4
それよりも今日は新しい発見があったの。

サトシ君の腕を取って一緒に指揮しながらレッスンしてたんだけど、10cmヒールの効果は覿面だったわ。

香が全然違うの。
私の鼻がサトシ君の首筋に近づくとわかるの。

もちろんサトシ君は中学生だから、香水なんか付けてないけど、これが少年の香りなのかしら。

サトシ君に感づかれないようにサトシ君の右側の方から近づいてみる。
彼の腕を持って一緒に指揮をしながら。

香というよりはただの体臭なのかもしれない。
でもオトナの一歩手前のような気になる匂いなのよね。
やっぱりサトシ君だから。



動かす右手。



触れる胸元。



この前より少し密着させてみる。



首筋に鼻面を近づける。


その瞬間、サトシ君がこちらを向いたらどうしよう?


駆け巡る妄想。。。

ダメ、イケないわ。
先生と生徒、一線は越えちゃいけない。

私、いつからそんなこと考えるようになっちゃったの?
私にそんな性癖などないと思ってたのに。

ダメダメ、抑えなきゃ。
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