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燿子〜追憶のLesson〜
第16章 Episode 12
8月のある暑い日。

私たちは繋がった。

鍵と鍵穴が出会った日。

私はこの日のために用意しておいた真紅のブラとショーツとキャミ。
黒のトップスとピンクのフレアスカートは私の定番のお気に入り。

音楽室にカギを掛ける。
レースのカーテンを閉めて、陽光を適度に遮る。

ソファに座るサトシ君ももう人一人分を空けたりはしない。
いつでも触れ合える位置にいるサトシ君。

「キスして……」

スイッチが入る。

約1ヶ月ぶりのキス。
待ち望んだ瞬間(とき)。

二度三度触れては離し、きつく抱擁する。

想いの篭ったキス。

口接の音が高まり、舌が絡む。

絡み返す。

激しさを増す。

蕩ける……蕩けていく。。。

髪に絡まる指は互いを掻き乱し、心まで乱れる。

こんな激しいキスをいつの間に身に付けたのだろう。

頬、目、耳たぶ、頸……征服され尽くす。

吐息が漏れる。

陶酔する。

さらに先に進みたい……
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