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背徳 嫁と舅の淫望
第1章 難病
それは彩香の両親の前で、さも立派な舅面をするための、いわばパフォーマンスのようなもの。
そして、哲司は、彩香が決して口にしない、もう一つの離縁を拒否する理由を知っていた。
ALSは筋肉を動かす神経細胞を破壊する病気であったが、なぜか、男性器の機能は破壊しないのだ。
さらに、五感のすべては健在で、知能もまったく正常だった。
天才物理学者で同じくALSを発症したスティーヴン・ホーキンスの若き日を描いた映画『博士と彼女のセオリー』の中で、妊娠した博士の妻を周りが「不倫」と勘違いするシーンがある。
車椅子の博士に妻を妊娠させる「機能」が残っているとは、誰も思ってもいなかったのである。
ついでに言えば、介助さえしてもらえれば排泄もコントロール出来た。その排泄の介助をしていた哲司もまた、芳雄に性機能が残されていることを知っていた。
退職してまだ間もないとある夜ふけ、トイレに起きた哲司は、芳雄の部屋から漏れて聞こえるうめき声に気づき、そっとドアを開けた。
開いたドアのわずかな隙間から中をのぞくと、哲司の目に飛び込んできたのは、ゴム手袋を外し、勃起した芳雄のペニスをしごく彩香の姿であった。
驚いた哲司はあわててドアを閉めた。
それは、見てはいけない息子夫婦の性の営みを見てしまったように思えた。
しかし、若い、女盛りの彩香にとって、それが何を意味するか。
そして、哲司は、彩香が決して口にしない、もう一つの離縁を拒否する理由を知っていた。
ALSは筋肉を動かす神経細胞を破壊する病気であったが、なぜか、男性器の機能は破壊しないのだ。
さらに、五感のすべては健在で、知能もまったく正常だった。
天才物理学者で同じくALSを発症したスティーヴン・ホーキンスの若き日を描いた映画『博士と彼女のセオリー』の中で、妊娠した博士の妻を周りが「不倫」と勘違いするシーンがある。
車椅子の博士に妻を妊娠させる「機能」が残っているとは、誰も思ってもいなかったのである。
ついでに言えば、介助さえしてもらえれば排泄もコントロール出来た。その排泄の介助をしていた哲司もまた、芳雄に性機能が残されていることを知っていた。
退職してまだ間もないとある夜ふけ、トイレに起きた哲司は、芳雄の部屋から漏れて聞こえるうめき声に気づき、そっとドアを開けた。
開いたドアのわずかな隙間から中をのぞくと、哲司の目に飛び込んできたのは、ゴム手袋を外し、勃起した芳雄のペニスをしごく彩香の姿であった。
驚いた哲司はあわててドアを閉めた。
それは、見てはいけない息子夫婦の性の営みを見てしまったように思えた。
しかし、若い、女盛りの彩香にとって、それが何を意味するか。