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背徳 嫁と舅の淫望
第10章 淫望の彼方
病院からの電話が芳雄の死を知らせて来たのだ。
入院以来二月。その日が近いことは分かっていたから別段驚きもしなかったが、さすがに、夫との死別、そして息子に先立たれることは、悲しい出来事であった。
重い空気の中で、哲司の声も震えていた。
「分かった。お前も支度をしなさい」
かねて準備しておいた段取りに従い、芳雄はそのまま火葬場に送られ、荼毘に付された。
葬儀は二人だけ。
身内には事後連絡で済ませた。
遺骨は母明美の墓に、その骨壷に並んで埋葬された。
入院以来二月。その日が近いことは分かっていたから別段驚きもしなかったが、さすがに、夫との死別、そして息子に先立たれることは、悲しい出来事であった。
重い空気の中で、哲司の声も震えていた。
「分かった。お前も支度をしなさい」
かねて準備しておいた段取りに従い、芳雄はそのまま火葬場に送られ、荼毘に付された。
葬儀は二人だけ。
身内には事後連絡で済ませた。
遺骨は母明美の墓に、その骨壷に並んで埋葬された。