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もうLOVEっ!ハニー!
第6章 思惑先回り
「決まりきっている? 何がですか。今度は私の脳内読心術でも自慢ですか」
トン。
つばるの背中が玄関の扉に当たった。
追い詰められたという現実が信じられないというように固まって。
「お前、怒ってんの?」
まあ。
なんと間抜けな質問でしょう。
私は力が抜けて後ろによろめきベッドに座った。
足を投げ出して。
「これで怒ってなきゃ私はカス以下ですよ?」
「……悪い」
「今度は謝る? もう一体なんなんですか……」
「俺もよくわかんね」
何をそんなに悩んで頭を押さえているのか。
つばるは玄関に座り込んだ。
両手で顔を覆って。
「お前ってさ」
「はい?」
手が降ろされる。
鋭い目が私を見つめる。
「なんで、処女じゃねえの」
「……は?」
今度は私が面食らう番です。
髪を掻き上げてつばるを見る。
「クラスの誰かにヤられたわけ?」
「いや……え? 何の質問ですか」
「答えろよ」
「意味わからないですよ」
「答えろ」
言葉に威圧が加わる。
私はため息を吐いて言い捨てた。
「三年の峰清龍先輩です」
「は!?」
「びっくりした……大声出さないで下さいよ」
「やっぱり先輩連中の性処理に使われてんのか、お前!」
「あーもう。馬鹿なんですね。違いますよ」
「じゃあ……」
「昔姉の彼氏だったんです。あの人」
「……え?」
「なんでわざわざ過去を思い出させるかな……私は生まれ変わったのに。小学六年の頃でしたか、あれは。姉が寝ているときに」
「犯されたのか」
私は口をつぐんだ。
それが無言の訴えだと捉えられたのだろう。
つばるは目を伏せた。
「俺が言えることじゃねえか」
「……本当ですよ」
二人とも同時に頭を抱えた。
トン。
つばるの背中が玄関の扉に当たった。
追い詰められたという現実が信じられないというように固まって。
「お前、怒ってんの?」
まあ。
なんと間抜けな質問でしょう。
私は力が抜けて後ろによろめきベッドに座った。
足を投げ出して。
「これで怒ってなきゃ私はカス以下ですよ?」
「……悪い」
「今度は謝る? もう一体なんなんですか……」
「俺もよくわかんね」
何をそんなに悩んで頭を押さえているのか。
つばるは玄関に座り込んだ。
両手で顔を覆って。
「お前ってさ」
「はい?」
手が降ろされる。
鋭い目が私を見つめる。
「なんで、処女じゃねえの」
「……は?」
今度は私が面食らう番です。
髪を掻き上げてつばるを見る。
「クラスの誰かにヤられたわけ?」
「いや……え? 何の質問ですか」
「答えろよ」
「意味わからないですよ」
「答えろ」
言葉に威圧が加わる。
私はため息を吐いて言い捨てた。
「三年の峰清龍先輩です」
「は!?」
「びっくりした……大声出さないで下さいよ」
「やっぱり先輩連中の性処理に使われてんのか、お前!」
「あーもう。馬鹿なんですね。違いますよ」
「じゃあ……」
「昔姉の彼氏だったんです。あの人」
「……え?」
「なんでわざわざ過去を思い出させるかな……私は生まれ変わったのに。小学六年の頃でしたか、あれは。姉が寝ているときに」
「犯されたのか」
私は口をつぐんだ。
それが無言の訴えだと捉えられたのだろう。
つばるは目を伏せた。
「俺が言えることじゃねえか」
「……本当ですよ」
二人とも同時に頭を抱えた。