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もうLOVEっ!ハニー!
第12章 騎士は王子と紙一重

「やっぱり来ましたね。湯浅先輩」
 予鈴が鳴り響く廊下で、二人の女子高生は向かい合って立っていた。
 正しく訂正すれば、かんなの教室に足を向けていた美弥の前に御巫アリスが立ち塞がったのだが。
「……なに?」
「かんなに会いに来たんでしょう」
「だけど?」
 強気な口調にアリスが微笑む。
 あー、こいつ嫌い。
 美弥は口のなかで毒づいた。
 腿の前で組まれた細い指を手折りたくなる。
「一緒に入りましょう」
「やだね。誰がお前なんかと」
 ぷいっと顎を反らした美弥の頬に白い手が添えられる。
 ふっと瞬きするような時間が流れ、美弥は唇が重なっているのに気がついた。
 眼を見開いて、数瞬。
 急いで肩を押し退けようとしたが、腰元をしっかりと押さえられて顔を背ける程度しか出来なかった。
「ん、う」
 眉を潜めて睨み付けた美弥を恍惚な笑みが応える。
「先輩の唇ってハマりますね。柔らかくて甘くてしっとりしてる」
 無垢な顔で囁いて、アリスは周りの目も気にせずに美弥の手を引いて女子トイレに連れ込む。
 奥の個室に入り鍵を閉めると、蓋の閉じた便座に美弥を無理やり座らせ上から覆い被さる。
 漆黒の長い髪が世界を包む。
 美弥は首がざわりと総毛立つのを感じた。
 休み時間に入ったばかりもあって、トイレに向かってくる足音が聞こえる。
 アリスは楽しそうに美弥の唇に人差し指を押し当てて、「しーっ」と呟いた。
 冷たいタンクに背中が押し付けられて、ぞくぞくする。
 開いた腿の間に膝が入れられ、少しずつショーツを圧迫してくる。
 閉じようとしたが、すぐに手で阻まれた。
「……クソビッチ」
「先輩も同類でしょう?」
 その言葉に思考が止まった美弥の首を掴み、締め上げながら顎を舐め上げる。
 舌先を固くして、唇を焦らしながら。
 窪みに沿って、頬に優しく這わせていく。
 喉が詰まり、涙を浮かべて美弥はアリスの肩を強く掴んだ。
 下腹部が刺激され、押し退けたいのに力が籠らなくなる。
 ひちゃり、と涙袋を弄ばれる。
 黒髪が世界を覆っているせいで、変に閉塞感と緊張が体に満ちる。
「お、まえ……何がしたいわけ」
 肩をすくませて美弥は声を絞り出す。
 こんな雌豚、こっちが犯してやりたいのに。
 力が入らない自身を恨む。
 今ごろ、かんなとお昼ご飯食べているはずだったのに。
 扉の向こうで沢山の声がする。
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