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もうLOVEっ!ハニー!
第17章 深い底まで証を

 翌日お盆を持ってご飯を届けてくれた岳斗に、生理が重いのだと嘘を吐いた。
 そうすれば一週間は体を見られずに済むと。
 引きこもり、全身の痕を毎日確認し、迫り来る次の機会に逃げ出したい気持ちを抱える。
 幸せと不幸が交互に来るとは言えど、その不幸が幸せをぶち壊しにするなど聞いていません。
 夏休みの宿題を無心で解きながら、早く採点バイトの資料が届かないかと気を揉む。
 そうすれば、もっと考える時間が無くなる。
 登録会は講習が終わってから予約済み。
 でもその前に第二の夜がくる。

 誰かに遭遇したらいいのに。
 階段をのぼりながら、つばるでもいいから降りてきてくれないかと祈る。
 そうすれば、足を止めるきっかけになる。
 無情にも、その日も誰にも会わずに扉の前に着いてしまった。
 パーカーのフードをぎゅっと握ってから、チャイムを鳴らす。
 この時間は司先輩は、食堂で仕込み中。
 つばるは部屋にいるかもしれないけれど。
 助けを求める相手じゃない。
 開いた扉から手をさしのべられて、力無く握ると、丸呑みされるように清龍の部屋に踏み入れた。

 鍵を閉めて、静かにベッドまで足を運ぶ。
 目の前に立った清龍が、じーっと全身を眺める。
「自分で服脱いで」
 羞恥に顔を俯けながら、パーカーのジッパーを下ろしていく。
 腕を抜き、白いキャミも脱ぎ捨てる。
 下着だけになってから、また写真を撮られた。
「ゆっくりずらして」
 ブラ紐を両手で握り、震えながら上に持ち上げていく。
 ワイヤーが一瞬引っかかってから、乳首が晒される。
「指でつまんで、引っ張って見せて」
 いくら何でもと固まっていると、清龍が内線電話を持ち上げた。
「岳斗を、ここに呼ぶ?」
 なんて非道なんだろう。
 ボタンを押しかけた指に、急いで従う。
「っ」
 行ったことの無い痴態に、惨めでたまらない。
 伸びた乳頭が固くなり、指が離れるとピンと上を向いている。
「ほんと、やらしい」
 清龍が近づき、大きな手で腰を撫でる。
 ショーツに手をかけると、膝まで下ろして、露わになったそこに手をかける。
「少しは色が薄れてきたね」
 前回つけた痕を撫で、指を挿し入れる。
 立ったままの前戯に、耐えきれず抱きついて耐える。
「またマーキングしてあげる」
 ああ、馬鹿だ。
 今はガク先輩は部屋にいないのに。
 今更気づく。
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