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もうLOVEっ!ハニー!
第1章 生まれ変わり
席に着いて、初めの同級生を待ちます。
予想だと、勝見博也。
それから自称彼女の安倍舞花。
「わかったよ、放課後なー。しがみつくなってばぁか。って誰もいねぇじゃん」
「ヒロくんひどぉーい。バカんながいるでしょ……あれ?」
さあ、黒板に気づきました。
反応はどうでしょう。
舞花が指さし、博也が見上げる。
まるで最初からなにも書いてなかったような真っ黒の板。
少しぞわりとしたのは、チョークの跡が少しもなかったこと。
「おいこれ、てめぇの仕業だろ」
さっきまで存在無視していたのに都合が良すぎです。
続々入ってきた仲間たちが騒ぎ始める。
感染していくように。
なんだこれ。
バカんながやったのか。
ふざけんな。
ガンッ。
机についた暴力の拳。
みんなが黙る。
手の持ち主は、クラスのリーダー。
早乙女つばる。
短髪に細い眉毛。
野球で鍛えた身体。
五分と彼女の途絶えなかった方です。
私以外の女子全員に手を出したみたいです。
「なんで来たの、お前」
バカんなって言わない唯一の方です。
でも名前で呼んだりしません。
「……」
「聞こえなかった? 帰れよ、クズ」
その言葉が合図のように罵声が飛ぶ。
「そうだ帰れよっ」
「てめぇはいらねんだよ」
「卒業式まで汚すなよ」
「トイレで泣いてろ、バカんな」
あー、大変です。
博也が無表情で近づく。
「なに無視してんだ」
パンッと頭を叩かれる。
遠慮なんて一切ない。
目の前が白くなったのは一瞬。
今度はこめかみに衝撃が走る。
ダンッ。
耐えきれずに椅子から落ちる。
ガランと音を立てたのは鉛筆削り。
「キャハハッ。当たった~」
「やりすぎだよ、柚」
起き上がれない目眩に、震える指で頭に触れる。
ぬるりと血がついた。
呆然と見つめていると、気づいた何人かがざわつく。
そう。
やりすぎです。
私が死んだらダメなんです。
それはいじめから犯罪になるから。
予想だと、勝見博也。
それから自称彼女の安倍舞花。
「わかったよ、放課後なー。しがみつくなってばぁか。って誰もいねぇじゃん」
「ヒロくんひどぉーい。バカんながいるでしょ……あれ?」
さあ、黒板に気づきました。
反応はどうでしょう。
舞花が指さし、博也が見上げる。
まるで最初からなにも書いてなかったような真っ黒の板。
少しぞわりとしたのは、チョークの跡が少しもなかったこと。
「おいこれ、てめぇの仕業だろ」
さっきまで存在無視していたのに都合が良すぎです。
続々入ってきた仲間たちが騒ぎ始める。
感染していくように。
なんだこれ。
バカんながやったのか。
ふざけんな。
ガンッ。
机についた暴力の拳。
みんなが黙る。
手の持ち主は、クラスのリーダー。
早乙女つばる。
短髪に細い眉毛。
野球で鍛えた身体。
五分と彼女の途絶えなかった方です。
私以外の女子全員に手を出したみたいです。
「なんで来たの、お前」
バカんなって言わない唯一の方です。
でも名前で呼んだりしません。
「……」
「聞こえなかった? 帰れよ、クズ」
その言葉が合図のように罵声が飛ぶ。
「そうだ帰れよっ」
「てめぇはいらねんだよ」
「卒業式まで汚すなよ」
「トイレで泣いてろ、バカんな」
あー、大変です。
博也が無表情で近づく。
「なに無視してんだ」
パンッと頭を叩かれる。
遠慮なんて一切ない。
目の前が白くなったのは一瞬。
今度はこめかみに衝撃が走る。
ダンッ。
耐えきれずに椅子から落ちる。
ガランと音を立てたのは鉛筆削り。
「キャハハッ。当たった~」
「やりすぎだよ、柚」
起き上がれない目眩に、震える指で頭に触れる。
ぬるりと血がついた。
呆然と見つめていると、気づいた何人かがざわつく。
そう。
やりすぎです。
私が死んだらダメなんです。
それはいじめから犯罪になるから。