この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
もうLOVEっ!ハニー!
第4章 暴露ゲーム開始
 美弥の部屋に入り、窓際のテーブルに向かい合って座る。
 綺麗な部屋だった。
 シンプルな家具で一貫され、その中央でペルシャ柄の絨毯が空気をまとめている。
 壁には数枚のポスターが並ぶが、どれも海外の美少女高校生モデルだった。
「ボク的にこのリアンちゃんはかんなに似てると思うんだにゃー。ほら。睫毛の角度とか、唇の感じとか、うー……あと鎖骨ぅ?」
 ポスターのリアンをなぞりながら呟く。
 見上げると余りに艶やかなブルーアイに畏敬の念すら感じた。
 私が似てる?
 ありえません。
 嬉しすぎますよ、こんな美人さん。
 曇った心が見られぬよう、無表情を張り付けて。
 記憶から意識を離す。

 ほとんど食べないまま朝食を片付け、キッチンで洗い物をする美弥が何気なく訊ねた。
「昨晩誰か来たの?」
 反応が出来なかった。
 ティーカップにスポンジを這わせながら美弥が眼を上げる。
 深い漆黒の瞳がピタリと私を捕らえた。
「誰が来たのかにゃ」
 恐ろしい人です。
 一瞬でバレてしまいました。
 拳を握り、腿に押しつける。
 テーブルクロスに目線を止めたまま、動かせない。
 これ以上は……
「誤解しないでね」
 汲み取ったように美弥が言う。
「ボクはかんなが言いたくないことまで吐かせたい訳じゃない。もし、言って楽になったり……相談したいことがあるなら聞きたいと思ってる。協力したいって」
 ザー。
 最後の皿を水洗いして籠に置くと、手を布巾で拭いながらこちらに来た。
「ボクはかんなが好きだから、さ」
 やっと顔が上げられた。
 家事のためにポニーテールにした亜麻色の髪が揺れる。
 ああ。
 こんなに真っ直ぐ見つめられたのはいつぶりでしょうか。
 こんな……
 優しい眼に……
「かっ、かんな? わわっ……泣かせるつもりじゃなかったんだよ! わーっ、えっと。ティッシュ、じゃなくてハンカチ。じゃなくて……ええと」
/421ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ