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わたしの心が消えるとき
第2章 人形になる少女
少女は車から降りた。
照り付ける夏の陽射しの中を、母に手を引かれて歩いていく。
もう中二だが、彼女の容姿はまるで小学生だ。
10歳程度にしか見えない顔つき。
背は低く、華奢な体。
腰まで伸びた黒髪が日光を受けて輝いていた。
髪が傷んで、とうに艶をなくした母とは対象的だ。
草むらをを掻き分け、小さな廃倉庫に入る。
木造で古く、今にも崩れそうだ。
また、あの時が来た。
汚れた私が、さらに汚らわしくなる時…
でも、これはママの為。
間違って生まれてしまった私は、ママの為に尽くさなければ…
これは、私の償い。
そして今から、私は私じゃない。
そうだ、お人形だ。
人の形をした、人ではないモノ…
モノだから、恥ずかしくない。
全然平気だ。
照り付ける夏の陽射しの中を、母に手を引かれて歩いていく。
もう中二だが、彼女の容姿はまるで小学生だ。
10歳程度にしか見えない顔つき。
背は低く、華奢な体。
腰まで伸びた黒髪が日光を受けて輝いていた。
髪が傷んで、とうに艶をなくした母とは対象的だ。
草むらをを掻き分け、小さな廃倉庫に入る。
木造で古く、今にも崩れそうだ。
また、あの時が来た。
汚れた私が、さらに汚らわしくなる時…
でも、これはママの為。
間違って生まれてしまった私は、ママの為に尽くさなければ…
これは、私の償い。
そして今から、私は私じゃない。
そうだ、お人形だ。
人の形をした、人ではないモノ…
モノだから、恥ずかしくない。
全然平気だ。