この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
「沢田真由です。お世話になります!」
真由は玄関口で、ペこりと頭を下げた。
渚の祖母は、にこやかな顔で
「いらっしゃい。ゆっくりしてくださいね」
それにしても…
本当に普通の家だね…
それが渚の家についての、真由の感想だった。
渚にまつわる噂のひとつに、すごいお金持ちだという話しがある。清華の生徒なら珍しい事ではないが。
真由もなんとなく、そうではないかと思っていた。
家もすごい豪邸のイメージがあった。
そんな事はないと、ほのかから聞いていたが…
真由の家より少し大きいが、意外に古くて別に変わったところはない。
渚は
「あたしの部屋、二階だよ」
靴を脱ぎ捨てて、廊下を歩いていく。
「おじゃまします」
真由はサンダルを揃えながら、改めて祖母を見上げた。
落ち着いた、上品な感じの人…
それに、思ってたより若く見える。歳はいくつかな…
ほのかの言う通り、優しそうな人でよかったけど…
真由は玄関口で、ペこりと頭を下げた。
渚の祖母は、にこやかな顔で
「いらっしゃい。ゆっくりしてくださいね」
それにしても…
本当に普通の家だね…
それが渚の家についての、真由の感想だった。
渚にまつわる噂のひとつに、すごいお金持ちだという話しがある。清華の生徒なら珍しい事ではないが。
真由もなんとなく、そうではないかと思っていた。
家もすごい豪邸のイメージがあった。
そんな事はないと、ほのかから聞いていたが…
真由の家より少し大きいが、意外に古くて別に変わったところはない。
渚は
「あたしの部屋、二階だよ」
靴を脱ぎ捨てて、廊下を歩いていく。
「おじゃまします」
真由はサンダルを揃えながら、改めて祖母を見上げた。
落ち着いた、上品な感じの人…
それに、思ってたより若く見える。歳はいくつかな…
ほのかの言う通り、優しそうな人でよかったけど…