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わたしの心が消えるとき
第2章 人形になる少女
母が飛び込んできた。
「あんた!!何してんの!?写真だけのはずだろ!?」
「い…いや…つい…金なら払うよ…そうだ!10万でどうだ?頼むよ!やらせてくれ!」
「ふざけんな!!娘を傷モノにする気?その子から離れろ!!」
母は木の棒で男の頭を殴った。
「ぐあぁっ!!」

男は倒れた。
足が三脚を蹴って、カメラが倒れる。
頭を押さえて呻いている。
血が流れていた。

「ほら、行くよ!」
母は娘の手を掴んで、倉庫から走り出した。


ママ…ごめんなさい…
泣いたりして、ごめんなさい…
でも、あの後のママは、優しかった。
喫茶店でチョコレートパフェを食べさせてくれた。

ママは言った。
「怖かった?ごめんね。この次は、もっと気を付けるからね。大丈夫だよ」

やっぱり私のママは優しい…
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