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わたしの心が消えるとき
第6章 偽りの恋
帰りのバスの中、渚は眠っていた。
真由の肩に頭を預けて寝息を立てている。
渚の耳にはピアスが光っていた。
赤い石が付いている。
真由は

これ…ルビーかな?…本物?…まさかね。

そして渚のワンピースの袖から伸びている、細い腕を見つめた。

渚って本当に色白…

真由は、部活で日焼けした自分の腕を見た。
普通、夏の中学生はみんな、もっと黒いはずだ。

日焼け止めでも塗ってるのかな…?
それとも、紫外線を受け付けない体?
…まさかね。
それにしても、白すぎるよ…

…この子、まるでアンティークの人形だ。
可愛いけど、ミステリアスな雰囲気がある…

あの札束…
渚は本当にお金持ちだったんだ…
お互い秘密を打ち明けたけど、ボクはまだ、渚の事よく知らない。
噂は色々あったけど…
良くない噂が…
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