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わたしの心が消えるとき
第6章 偽りの恋
「買う…?」
「あなたがどんな最低野郎でも関係ない。あの子の前だけは、優しいお兄さんを演じきってほしいの。いつも仕事でしてるから簡単でしょ?」
「お前…頭おかしいぞ…」
「あんた程じゃないよ。どう?可愛い女の子抱けて、お金も貰えて、最高じゃない?」

祥は黙って札束を取った。

「交渉成立ね。言っておくけど、逃げないでね。絶対逃がさないから。あたし、お金いくらでもあるの。この意味、わかるよね?」
「わ、わかった…」

真由は口をぽかんと開けて、固まっている。
渚は笑顔で話しかけた。
「あたし、メロンソーダお代わりするけど、真由も何か飲む?」
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